電車を乗り回して1000km達成しそうな件
どうもこんにちは、はるきんです。この記事はYづドン/テクノロジー合同アドベントカレンダー Advent Calendar 2021の21日目になるであろう記事です。
PCGFダイアリーも平行して使っていこうと思いまして、その一環としてここに書いていこうかなと。
私、電車買いました。
なんのこっちゃと思われるかもしれませんが、これです。
そう、今巷で問題視されているキックボード。もちろん電動です。
今絶賛ガソリンの高騰が問題となっておりますが、別にそれを考慮したり、単にイキったわけではなく、
- 自分のしている仕事の移動範囲には余裕であること
- ガス臭いのはイヤなこと
- ガソスタ行くの面倒
- 電車に載せれねぇ原付はただの原付だ
などの理由でキックボードを買うことにしました。そう、時折列車に載せたいことがあるので電動を選びたかったんです。
(ちょっと時間掛かりそうだけれど、)もうすぐ走行距離1000kmを達成できそうなのでここまでのキックボードを手にいれるまでの道程や実際運用する上での有利な点、また不利な点も記していこうと思います。
イ:機種選定
私が購入を決意したのは大体6月頃だったと思います。それまでバイトへの経路的に5kmも無かったので、移動手段には自転車を使っていました。ただ、そこから10km離れた店に応援に行くこととなり、流石に自転車では厄介だなと思いだしました。
まずチェックしたのは、以前クラウドファンディングしていたkintone α Goはどうなったのか、ということ。
令和の移動革命!公道可能で持ち運べる電動キックボード Kintone α GO
これを見た時凄く欲しかったのですが、当時は金がなく必要性もなくスルー。クラファンしたときはかなりチェックしていたのですがその後は.....
https://www.makuake.com/project/kintone-go/communication/detail/539119/
あーあ。完全リコールかよ。これ大惨事だな.....
そして、次にみつけたのは王道の王道、Zero9です。
kintone α goが一番スマートで実用的だとは思ったのですが、Zero9の性能はなかなか気になります。40km/h、40km走行可能。これはいいなぁ。
他には、激安の殿堂ドンキのキックボードもありましたが、流石に性能が低いのと以前リコールしていた一件もありいまいち食指は伸びず......
結局、消去法でZero9になりました。あとここのサポートはなかなかいいと評判だったのも理由です。乗り物なのできっちりサポートしてもらわなきゃね、死んじゃうからねぇ....
ロ:キックボードのために必要なこと
Zero9のサイトにもかなり入念に書いてあるのでそんなミスはするとは思えないのですが、電動キックボードは原付です。なので原付と同じ装備が必須です。今都会では色々な社会実験などしていて混沌を極めているのですが、福島の特殊仕様のZero9を除き、現状のZero9は全部原付となります。なのでもしノーヘルやナンバー無しで運転している人が居たら、容赦なく警察へ。
この乗り物を乗るために買うのは簡単です。ただ.....
そーいや俺、原付の免許ねーじゃん.......
- 免許を取りましょう。突貫で勉強してなんとか一発合格して免許証は手に入れました。これでキックボードに乗れます。 (1万ぐらい)
- Zero9を買いましょう。今回は鉄道に載せる、可能な行動範囲は目一杯移動する、などキックボードの性能をフルに使う運用になるのでそこそこマシマシにしました。本体(12万)+キャスター&持ち運びハンドル(8000)+スマホホルダー(2000)+トレインカバー(3500)+ジェットヘルメット(サイトから消えてる)
- 届いたらナンバー登録の資料があります。そのまま市役所に行きましょう。勿論、自転車で。すぐナンバー貰えます。(無料)
- ナンバーをつけたらさぁ出発...とはいきません。自賠責です。次はコンビニに行きましょう。勿論、自転車で。私はファミマのファミポートでサクっと作成しました。(3年にしたので1万ちょい)
- これで準備完了です。自賠責を何らかの袋に常に携帯したうえで、ヘルメットも被って、出発!
.....なんだかんだ、結構金かかるんすよね、この乗り物。や、新品の原付買うよりは全然安いんですけれども、それでも初手は結構心にクるものがあります。
ハ:Zero9の理論値、実測値
公称スペックとしては、時速40km/h、航続距離40kmと言ってはいるが、本当か。結論から言うと、Yesです。
一度購入初期に限界チキチキトライアルを敢行したのですが、きっちり40km走って止まりました。スピードも3段階ある設定の一番上で平坦な道できっちり40出ます。十分です。ただ、以下の点でNoであると言いたくはなります。
- 40km/h出るが、40km/h以上は出ない。標準値ではなく最大値。あくまでも30km/hが標準である
- 40km走れるが、終盤というか中盤からはもはや40km/h出す力が無いらしく、30km/hぐらいでチンタラ走らなければならない
- そこそこ走り倒してくると、やはりバッテリーもヘタるのか40km/hを出す時間が短くなっていく
これは、拡幅されていない田舎の幹線道路ではかなりの問題となります。2車線の狭い国道で大量の車がスイスイ走るぐらいの密度の場面では常に煽られる格好となります。4車線ぐらいになると、むしろ余裕があるので抜いてくれます。そうはいかない場面は田舎にはまだまだ多いです。
ニ: ええこと
- 家で充電できること
これはかなり便利。気が向いた時に充電器に挿しておくことで翌朝には完璧 - 排出ガスが無い
最近のSDGs推しの皆様もニッコリ。その電力はどこで作られたのかは知りませんが、私は単純に臭くなかったり静かだったりで好きです。 - 気になった時にすぐ止まれる
これは別にキックボードの特徴というより二輪全般ですが、よい景色に出会った時にすぐ止まることができる。四輪だとこうはいきませんから。 - 列車に載せれる
JRに何度かテストで載せましたが、文句言われることはありませんでした(ヤベー奴を避けているだけかもしれないw)。一応規則的にも、危険物を持ち込んでいる訳ではない(石油は危険物になる)のでキックボード等電動マシンの利点となります。これにより、JRの移動可能な駅を起点とした半径40kmは理論上行動可能となります。アツくないですか?特急なら今時ならコンセントあるし。
ホ: あかんこと
- 家でしか充電できないこと
これはかなり致命的。私は出川哲郎じゃないので、出先でコンセントを借りることはできません。借りても、4時間程満充電に時間は必要。さて、あなたの車は?え?3分で満タン?日本中で補充できるだって!? - 距離短すぎ問題(それほどでもないとも言える)
これはそれほど致命的ではない。キックボードはキックボードであって、原付ではないというのを強く感じる瞬間なのですが、Zero9ではどれだけ頑張っても40km。そして、その先で補充できるかと言われると無理。カブならまだまだいける。ダメでも、補充すればいい話。切れたら4時間足止めを喰らう乗り物って、どう思いますか? - Zero9結構重い
性能を重視しすぎたので、結果的に20kgぐらいになってます。両手で持ち上げる分には問題無いのですが、この前帰省した時には大量の荷物を抱えていたのでかなりの障壁となりました....階段、キッツイ.....エレベーターの進んだ都会であれば帳消しになるか?いや、駅構内ではきちんと袋に入れて持ち運びましょうね。 - これでも性能は足りない
現代技術の限界とも言えましょうか、家の近くにそこそこの坂があるのですが10km/h台まで落ちてしまいます。もっとパワーは欲しい。これ、カブならどうなんだろうな、と考えながら大量の車に抜かされてます。ただ、登れない坂はまだ見ていない。これは、マシなポイントとでも言えましょうか。逆に、Zero9でなければもっと酷いことになっていたかもしれません。Zero9の出力は原付一種の最大値、600wですから.....
ヘ: 普段気をつけていること
何よりも、車の邪魔にならないようにすることです。できる限り左端を走行し、できる限り車の少ない道を選び、できる限り大きい道を選び、できる限り流れに乗ろうと努力はする。まぁ、法律的にはアウトなんでしょうけど、車と同等のスピードを目指します。そうしないと死にます。原付の速度規制って誰が考えたんでしょうね.....
交差点でもない場面で店に入ろうと曲がる時なんて恐怖です。自分が小さいだけあって、右折待ちして停止いる左から車がすり抜けます。できるんです。原付じゃなくて、キックボードだから。そうすると、自分が中央にいて、左右に車が猛スピードで通過していくことになります。いやいや!!恐しいって!!www
走る時に常に周囲を警戒し、常に目的地までの障壁を考え、常に車の流れを妨げないように、その帰宅後にルートを考え直す。原付ではどうなのかわかりませんが、私にできるのはそんなことぐらいです。
毎回色々考えながら運転してます。まだまだ初心者なので見守ってください。初心者マークつけれるならつけたい....
ト: 現在のキックボード界隈の動きについて
最近、小型特殊扱いでヘルメット任意だ、速度限定して不要だ、色々やってますけども、日常で使っている人間からすると、何kmだろうがヘルメットが要らねぇわけがねぇだろ、全部ヘルメット着用しろ。普通に危ないし、ついでに自転車にも義務付けろと言いたいです。ぶっちゃけ、二輪って不安定な乗り物なのは宿命なのでヘルメットは強制でいいと思うのです。また、小型特殊なので二段階右折しちゃダメなケースだとか、もう...アホなん?どう考えても危ないやん?そんな3車線の大通りを小回り右折できる加速力に見える?車に迷惑だよ?乗ったことあるですかね、このキックボードっていう乗り物を。
そんなこんなの動きを見ていると、まだこの国には早すぎる。そう感じざるを得ない。そう思うのです。
便利なのはとても便利です。ただ、それを受け入れる土壌はまだ整ってないと思います。まぁ、私のようなアーリーアダプターのような人がどれだけきちんと乗れるかでルールって決まっていくものなんですが、現状の様子を見ているとキックボードそのものが禁止されそうな勢いで....頑張ってもらいたいものです。
キックボードはネットで簡単に買うことができます。とても簡単に。ただ、道交法に沿った公道走行可能なキックボードより圧倒的に不可能なマシンの方が多い。この状況をなんとかするためにも、JEMPAには頑張ってもらいたいな、と思います。
今回はアドベントカレンダーのネタとして、お届けしますので本日はここまで。発生したトラブルなどを他にもこのダイアリーに書いていこうかな、と思ってます。