Pixelfedを始めてみよう!

Getting Started 2019年10月30日

「Pixelfed」と検索してこの記事が検索結果の一番上に表示される事象が観測されました。
Pixelfedとは、Dnasupの開発している分散型SNSであり、この記事はそれの紹介記事です。
Pixelfedの公式サイトにアクセスしたい方はこちらからアクセスしてください。

2023年版の最新Pixelfed入門ガイドを作成しました。こちらをご参照ください!!

Pixelfedって何だろう?

こんにちはPCGFの餅田依美(Mastodon,Pixelfed)です。
皆さん、Pixelfedはご存知でしょうか?一般的に知名度は低いので知らない人も多いのではないでしょうか。Pixelfedは簡単に説明するとMastodonのような分散型SNSのインスタ版に位置づけされるようなSNSです。
今回は我々PCGFと、TamagoGadgetで共同運営もしているSNS、Pixelfedについて紹介します。

どんなSNS?

pixefedのPCで表示した画面

Pixelfedは非常にInstagramに似ている、画像・動画をメインのコンテンツとしたSNSです。
ではInstagramとは何が違うのでしょうか?違いや、便利な機能などを紹介していきます。

Pixelfedの特徴

  • 分散型SNSなので好きなサーバーに参加して繋がりあえる
  • クライアントが自由に選べる
  • 広告の出ないシンプルなデザイン
  • 写真のトリミング・フィルター機能
  • 自由なAPIでお好みのクライアントで利用できる
  • 思い出をまとめられるコレクション機能
  • 自分の思い通りのプライバシー保護
  • 著作権ライセンスをつけられる
  • フリーなSNS,Pixelfed

など、たくさんの特徴があります。これから一つ一つ紹介していきます。

分散していていろいろなサーバーとつながることができる

これが一番Pixelfedがインスタグラムと異なる大きな点です。
PixelfedはActivityPubというプロトコルに対応しています。つまり、同じ規格を持っているほかのPixelfedサーバー、Mastodonサーバー、Pleromaなど、ActivityPubに対応しているSNSに投稿を発信することも、ほかのサーバーにいる気に入った人をフォローすることができます。
また、自分の好きなドメインのサーバーを選んで参加することができます。サーバーの自由度や独自機能、雰囲気など自分のすきなサーバーを選んで参加することができます。また、Pixelfedは誰でもサーバーを運営することができます。自分でサーバーを選んで参加することはもちろん、気に入ったサーバーがない場合は自分でサーバーを建てることができます。

ActivityPubって?繋がり会えるって?

「ActivityPubで繋がり会える」とは一体どういうことでしょうか?
これはPixelfedと同じActivityPubを使って繋がり会えることのできるMastodonのPRムービーがわかりやすいと思います(日本語字幕をつけてご覧ください)。動画内の「Mastodon」を「Pixelfed」に、「Twitter」を「Instagram」に置き換えてご覧ください。
※文字数や、投稿できる内容など、SNSとしての機能はMastodonとは異なります。

動画で紹介されているように、ActivityPubでサーバーごとに繋がり合っており、おおきな一つのネットワークを形成しています。そしてユーザーはサーバーを反復横飛びすることなく繋がり合うことができます。

自由なAPIでお好みのクライアントで利用できる

PixelfedはMastodonのAPIに互換性があります。(完璧ではありません)
ブラウザでも満足できるUIのPixelfedですが、APIによる自由なクライアントに対応しています。対応しているアプリケーションを紹介します。

Fedilab

FedilabはPixelfedのWebUIに近い使い心地で使用することができます。また、リアルタイムのプッシュ通知に対応しているので通知をすぐに確認できます。

詳細はこちら

PixelDroid

PixelDroidはPixelfed向けに開発されているAndroidクライアントです。アプリ内で撮影して投稿することができます。

詳細はこちら(F-Droid)

広告の出ないシンプルな機能・デザイン

なぜ広告がないの?

Pixelfedには広告がありません。これはPixelfedが営利目的で運営されていないからです。Pixelfedはほかの多くのSNSのように煩わしい広告や、広告のためのユーザーの追跡などを行いません。広告に邪魔されることなく、自分の友達や美しい投稿に没頭できます。これはSNSにかける時間の削減になり、個人の情報の保護・通信量の削減にもつながります。

使いやすいシンプルな機能・デザイン

では、PixelfedのUIを見ていきましょう

ホームタイムライン

ログインして一番最初に出てくる画面がホームタイムラインです。ここには自分がフォローしている人の投稿が時系列に沿って流れてきます。

パブリックタイムライン

一見見た目は変わりませんがここには自分の所属するサーバーの公開の投稿すべてが時系列順に流れてきます。今、自分のサーバーのユーザーがどんなことをしているのか、今何が起こっているのかなどを知ることができます。また、新しく誰かをフォローしたいときなどここから自分の気に入った人をフォローすることができます。

発見(Discover)

この機能は日・月のトレンド投稿や自分のフォローしていない人の投稿をランダムで表示してくれる機能です。
始めたての頃やきれいな写真を手軽に探すことができます。
また、モバイルの画面からはフリーワード検索画面が出てきます。

ストーリー

2021年8月1日現在Betaの機能ですが、インスタグラムのストーリーのような機能も実装されています。手軽に、投稿にするほどでもない写真などを共有することができます。インスタグラムのように文字を載せたり誰かにタグをつけたりすることはまだできません。

プロフィール画面

プロフィール画面はいたってシンプルです。見慣れた操作感で直感的に操作することができます。

写真のトリミング・フィルターなど多彩な機能

Pixelfedは写真・動画が主体のSNSでもあるため、投稿画面で写真の軽い編集をすることができます。

フィルター機能

写真をたくさんのフィルターの中から合った色合いに気軽に変更することができます。

トリミング機能

「きれいに撮れたのに写真に指が写ってしまった」など、投稿する際にぱぱっと切り落とすことができます。

タグ機能

InstagramやTwitterにもあるような写っているユーザーをタグ付けする機能があります。

位置情報機能

位置情報を市区町村単位で投稿にタグ付けすることができます。

PixelfedからActivityPub経由でフォローする

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Pixefedから誰かをフォローするには、検索欄にフォローしたい相手のURLを入力することでフォローすることができます。

Pixelfedのサーバーがそのユーザーを把握している場合はIDを検索することでフォローすることができます。

思い出をまとめられるコレクション機能


Pixelfedにはコレクションという機能があります。これは自分の投稿をまとめてアルバムを作ることができる機能です。
複数に分けて投稿した旅行の思い出や、ラーメンの飯テロ、愛猫や愛犬などの写真をまとめることができます。

思い通りのプライバシー保護

Pixelfedはほかの多くのSNSにあるような「鍵垢」制度などはもちろん、投稿ごとに公開範囲を分けられるなどの豊富なプライバシーを保護する機能があります。

投稿ごとに変更可能な公開範囲

Public,Unlisted,FollowersOnLyの三種類の公開範囲があります。

Public

Publicはだれでも見られる投稿です。パブリックタイムラインなどより多くの範囲に公開されます。

Unlisted

Unlistedはフォロワーのタイムラインとプロフィールに投稿が共有されます。投稿の再共有などもできますが、パブリックタイムラインには公開されません。

Followers Only

FollowersOnlyはフォロワーにしか公開されません。また、フォローされるまでプロフィールページなどにも表示されません。

コメントの無効

デフォルトでは投稿に誰でもコメントを投稿できます。しかし、コメントを受け入れたくない投稿にはコメントを無効にすることができます。

NSFW

NSFWは投稿写真を目隠しすることができる機能です。作品のネタバレやセンシティブなコンテンツを隠すことができます。

写真をクリック(タップ)すると目隠しは取れ、写真が表示されます。

投稿ごとに利用できるライセンス

Pixelfedでは、投稿ごとにCCライセンスなど、著作権ライセンスをつけることができます。これにより、「自分の写真を自由に利用してもいいよ」という意思表示とともに、細かい使用条件を定義することが簡単にできます。

参加してみよう!

では、実際にサーバーを選んで参加してみましょう!
Pixelfedのサーバーを選ぶ方法としては、FederationInfoなどのサイトや公式のJoinPixelfedなどから自分の好きなサーバーを選んで参加することができます。

FediDB

FediDBでは各サーバーがユーザー数順に並べられており、サーバー名をクリックすると詳細にサーバー情報をみることができます。

The Federation

TheFederation は様々条件を絞ってPixelfedのサーバーの情報を見ることができます。

新規登録の受付、サーバーのユーザー数、月間のアクティブユーザー数、設置されている国などを並べて見ることができます。

サーバー名をクリックすると簡単にそのサーバーの統計情報を確認することができます。

beta.joinpixelfed.org

JoinPixelfedはPixelfed公式によって開発されているPixelfedサーバーを選ぶために作られたサイトですが、まだベータ版であり、掲載されいているサーバーも非常に少ないです。
ですが、サーバーが最新のバージョンに追従しているものや投稿文字数、投稿できる枚数など絞り込みを行ってサーバーを探せるほか、サーバーで投稿されている写真を簡単に見ることができます。
今後の開発が期待されます。

fediversesearch


fediversesearchはFediverseサーバーを検索して登録可否などで絞り込むこともできるサイトです。
ぽぷんじゃさんが運営されています。

フリーなSNS,Pixelfed

Pixelfedはオープンソースで開発されているActivityPubを用いた分散型のSNSです。見た目はInstagramに似ている何の変哲もないSNSですが、ソースコードが公開されています。
AGPL3.0で公開されており、自分で自由に機能を付け加えることもできます。
ほかの多くのSNSと違い、だれでも自分の規約を設けたオリジナルのサーバーを運営することができます。
また、Pixefed本体に自分の作った機能を提案したり、バグなどの問題の指摘、言語の翻訳に協力することなども可能です。

この機会にぜひPixelfedを利用してみてください!

リンク

Pixelfed公式サイト
PixelfedGithubリポジトリ

Have a nice Fediverse!!
Pixelfed.Tokyo運営チーム
もちもちずきん

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