Lemmyサーバー「Philocophy.Cafe」をリリースしました
こんにちはもちもちずきん(@Yohei_Zuho@mstdn.y-zu.org)です。
オンライン哲学カフェをモチーフにしたSNSのPhilosophy.Cafeをリリースしました。OSSの議論プラットフォームであるLemmyを使用して構築されており、哲学カフェのような議論をいつでもできるソーシャルメディアです。
今回はこのPhilosophy.CafeおよびLemmyの使い方や特徴を記載していきたいと思います。
Philosophy.Cafeとは?
Philosophy.Cafeは哲学カフェのような議論をいつでも手元でできることを目指して作られたソーシャルネットワーキングプラットフォームです。
ベースのソフトウエアとしてオープンソースでFediverseに接続が可能な議論プラットフォームであるLemmyを使用しています。
哲学カフェとは?
「哲学カフェ」はWikipediaを参照すると以下のように説明がされています。
哲学カフェ(てつがくカフェ、仏: café philosophique)は哲学的な議論(各哲学カフェでは「対話」や「話し合い」と称することが多い)をするための草の根の公開討論会。
詳しく哲学カフェについては『哲学カフェ・哲学対話ガイド』さんの「哲学カフェ参加の流れ」などに詳しく書いてありますので、参考にしてみてください。
哲学カフェコミュニティとしてのPhilosophy.Cafe
Philosophy.Cafeの議論を進めるためのルールとして、
- 発言するかしないかは自由です
- 年齢、職業等は明かす必要はないです
- ひとの発言は最後まで読むこと
- 自分の・他人の信条を一方的に押しつけない
- 自分の言葉で話すよう心がけること
- できるだけわかりやすい表現を心がけること
の6項目を定めています。この6項目は他の哲学カフェ様の方針を参考にさせてもらっており、今後利用のされ方によって変わってくる可能性があります。
Lemmyとは?
Lemmyはオープンソースで開発されている、議論向けのプラットフォームです。ActivityPubでの連合に対応しており、MastodonやMisskeyなどの他のサービスからでも議論に参加することができます。ですが、MastodonやMisskeyなどのSNSとは違い、見た目や機能が議論を行うために特化されています。
見た目はRedditに似た見た目をしており、掲示板のようにトピックを作り、そこに各々が投稿やそれへの返信、各投稿への評価などが行えます。
主な使い方と用語解説
コミュニティ
Lemmyには「コミュニティ」という概念が存在します。コミュニティは話題を統括するような概念で、それぞれの議論(「投稿」)は「コミュニティ」の下に作成されます。
Philosophy.Cafeには現在「哲学カフェ(日本語)」というコミュニティが存在しており、この下に各話題となる議論が展開されています。
このコミュニティには他のLemmyサーバーやActivityPubに対応しているサービスからも投稿を行うことができます。Lemmyユーザーはコミュニティに登録することで、新しい投稿などを追うことができます。
また、他のアプリケーションの例として、Mastodonからこのコミュニティを見ると、ユーザーのように見ることができ、フォローを行うことで新しい投稿を追うことができます。
投稿
LemmyユーザーおよびActivityPubのユーザーは先述のコミュニティを選んで「投稿」を行うことができます。書式にはMarkdownが使用でき、引用やコードブロック、強調、リンクなどを使用して議論を行う事ができます。
「投稿」はPhilosophy.Cafeでは哲学カフェの議題提起のように扱われます。
他のコミュニティ、例えば、ITの技術的な内容を扱うコミュニティでは、技術に対しての質問や、その扱い方などが投稿として成立するでしょう。
投稿には「返信」という形でユーザーが応答することができ、その返信に返信を重ね、リプライツリーのように議論を展開することができます。
返信
投稿主の議題提起に対して、コミュニティのユーザーは返信という形で応答する事ができます。
上の画像の例で言えば、『「Fediverse」ってなんだろう?』という投稿に対して、にししさんが返信を行い、それに対して、かれはさんがさらに返信をしています。
このように議論を一覧してみる事ができ、展開できるシステムになっています。
まとめ
以上、Philosophy.Cafeという哲学カフェ的議論ができるLemmyサーバーを構築した話でした。
「哲学」と聞いて身構えてしまう人がいますが、知識がなくても素朴に思ったことや、知っていることを共有できる場にしていきたいと思っています。
Philosophy.Cafeは哲学を身近にするプラットフォームを目指しています。
興味がある方は気軽に登録または参加してみてください!