FediverseでLinux勉強会作った話

2024年12月3日

この記事はFediverse (2) Advent Calendar 2024の3日目の記事です。
こんにちは。もちもちずきん(Mastodon,Webサイト)です。3日目は私が2023年12月からやっているFediverse Linux Users Groupについて紹介したいと思います。

FediLUGとは?

FediLUGのロゴ

Fediverse Linux Users Group(略称 FediLUG)はFediverseというネットの”地域”に焦点を当てたLinuxユーザーグループです。
初心者から玄人まで、Linuxやオープンなソフトウェアを通じて楽しい時間を共有する目的で運営されます。
活動としてはそれぞれが持ち寄ったネタを発表しあい、知見を深める勉強会(隔月)とそれぞれが持ち寄った作業を行うもくもく会(隔月)を行っています。

LUGというと、今アクティブな他のコミュニティさんでいうと

などがあります。お気づきの通り、皆さん地名が入っています。鹿児島らぐさんや東海道らぐさんなどは現在は地域にとらわれないオンラインでの勉強会を実施していますが、基本的に地域に根ざしたLinux勉強会、サポートグループとして発足しています。WikipediaのLinuxの項目にも

多くの都市や地域には、Linuxユーザー・グループ (LUG) として知られる地域団体がある。彼らはミーティングを開いて、講習会やデモンストレーション、技術サポート、新規ユーザへのOSのインストールなどを行なっている。多くのインターネットコミュニティも、Linuxユーザや開発者のサポートを提供している。ほとんどのディストリビューションがIRCのチャットルームやニュースグループを持っている。その他のサポート手段としてはインターネットフォーラムがある。Linux全般を扱うフォーラムもあるし、ディストリビューションが自身のフォーラムを運用していることもある。

とあり、らぐは都市や地域が中心に世界的に展開されています。ではFediLUGは…?

Fediverse Linux Users Groupは現実世界の地域にとらわれず、Fediverseで展開するLinuxユーザーコミュニティです!!

要はオンラインでここまでイベントが開催できるようになった昨今、Fediverseもネット上の「地域」みたいなもんでしょ!!というノリで発足しました。また、Fediverseはその性質上、

サーバーが多い ≒ サーバー管理者が多い ≒ Linuxユーザー・興味のある人が多い

と言えます。ならLinuxに興味をもってくれるひとや、これからサーバー管理者になることに興味があるけどどんな仕組みで動いているのかわからないという人をターゲットにFediverseという括りで勉強会を開催してみたら楽しいかもしれないと思い、2023年12月に試験的に第0回勉強会、2024年1月に第0回もくもく会を開催しました。以降、定期的(月1回を目安)に交互に開催しています。

開催形式

基本的に勉強会・もくもく会共にオンラインで開催しています。
またオフラインでは、カンファレンスイベントなどにも出展しています。

勉強会

どこで開催してるの?

勉強会はオープンソースのビデオミーティングプラットフォームである、Jitsi Meetを使用して開催しています。

どんな流れなの?

ざっくり、毎回

  1. 会の説明
  2. 自己紹介
    • 名前(ハンドルネーム)
    • 愛用しているLinuxディストリ(あれば)
    • その他言いたいこと
  3. 発表タイム
  4. 休憩
  5. 発表タイム
  6. 締め

という流れで開催しています。

参加形式を知りたい

勉強会の参加は

  • 発表者
  • 聴くだけ参加

の2種類に分かれています。発表者は当日開催までにスライドなど発表できるものを用意し、勉強会でそれについて15分〜30分くらいの枠で喋ります。そのほかの参加者は発表を聞き、何か言いたい人はJitsiのチャット欄やハッシュタグ#FediLUGを使用してコメントしたり、実況しています。

参加の工夫

オンラインミーティングに入る際に名前の最初に絵文字をつけることで、どんなユーザーか分かりやすくしています。たとえば

  • 🔇 声が出せません
  • 🔰 初心者です
  • 🖥️ 発表者です

という形です。初心者で発表者のもちもちずきんさんであれば「🔰🖥️もちもちずきん」というようになります。

🔰マークがついている人の質問は丁寧に答えたり、🔇マークがついている人は自己紹介をスキップしたりなど、工夫してさまざまな場所や事情がある人でも参加しやすい勉強会にすることを目指しています。

どんな発表があるの?

これまで、Linuxディストリビューションに関する発表や、サーバー管理に関する発表、CUI/TUIツールに関する発表など、Linux,OSS,Fediverseに関連する幅広い内容の発表がされています。具体的にこれまで発表のあったタイトルをかいつまんで紹介します。

  • FedifyでActivityPubサーバを作ってみた
  • Fediverse自宅鯖 環境構築入門 ~インターネット回線編~
  • gupでgo installでインストールしたGoバイナリを一括更新する
  • Linuxスマートフォン?Androidとはどう違うの?
  • TUI Bluetooth マネージャーの bluetuith

といった感じです。発表者それぞれの立場からそれぞれのやったことや興味のあることを発表しています。
発表内容は必ずしも成果を伴う必要はなく、失敗談や経過報告、一人じゃわからないので助けてほしいというような内容も歓迎しています。

これまでの発表内容が気になる方はconnpassの発表資料コーナーを見てもらえると良いかなと思います。

難しくない?

発表者を毎回招待しているわけではなく、一般募集している関係上、発表によっては難しい発表もあります。ですが、わからないことはどんどん質問したり、興味のある人が「わからない!」と言える勉強会にしたいと思っていますので、恐れず参加してもらえればありがたいです。

顔出し必須?

いいえ。主催者含めほぼ全員顔出ししていません。
聴き専(一切喋らない、コメントしない)参加も歓迎しています。

もくもく会

どこで開催してるの?

もくもく会はオープンソースのビジネスチャットプラットフォームである、Mattermostを使用して開催しています。

どんな流れなの?

ざっくり、毎回

  1. 会の説明
  2. 自己紹介・今日やること
    • 名前(ハンドルネーム)
    • 愛用しているLinuxディストリ(あれば)
    • その他言いたいこと
  3. もくもく作業タイム
  4. 締め

という流れで開催しています。それぞれが何か作業を持ち寄って進捗を出す会です。作業なら何持ってきても良いです。チャットでの参加もできます。

イベント出展

openSUSE Asia Summit 2024での様子

イベント出展はオープンソース系のイベントに主にブース出展をしています。
主に

などに出ています。お近くで開催される時はぜひ気軽にお越しください。

終わりに

アドカレの場をお借りしてFediLUGの話をさせてもらいました。
ちょうど今年の12月でFediLUGも1周年を迎えます。もっと楽しんでもらえる勉強会を目指して運営していきますので、少しでも興味を持った方は予定が合う日に勉強会・もくもく会にのぞきにきてもらえると嬉しいです!!

FediLUGのイベント情報が受け取りたい場合は

で情報を発信していますのでぜひグループ加入・フォローをお願いします!!

おまけ(告知)

FediLUG1周年の佳節に、技術書同人誌「Thinkng Penguin Magazine」(仮称)を発刊します!

1月25日開催の技術書同人誌博覧会で頒布するので、ご予定の合う方、近くにお住まいの方はぜひお越しください。

今月末まで寄稿者も募集していますので、興味のある方はぜひご応募ください!!

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